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2020-01-14

象の小規模なラジオ#616 2020.01.11

象選曲回:2010年代ベスト選曲

出演:成川勇也、やなはる、ジンボユウキ

今回はゲスト無しの象選曲回。2010年代ベスト選曲をお送りしました。

Narikawa’s Best Albums of the 2010s Decade

◆アルバム
01. yumbo 『これが現実だ』(2011)
02. Sufjan Stevens『Carrie & Lowell』(2015)
03. しゃしくえ 『キラリティ』(2014)
04. Lantern Parade『夏の一部始終』(2011)
05. Frank Ocean『Blonde』(2016)
06. Andy Shauf『The Party』(2016)
07. Sandro Perri『In Another Life』(2018)
08. Joseph Shabason 『Aytche』(2017)
09. Grouper『Ruins』(2014)
10. □□□『マンパワー 』(2012)
■Joanna Sternberg『Then I Try Some More』(2019)
■Sam Amidon『Bright Sunny South』(2013)
■片想い『片想インダハウス』(2013)
■cero 『My Lost City』(2012)
■大森靖子『絶対少女』(2013)
■FATHER JOHN MISTY 『Pure Comedy』(2017)
■Tomato n’ Pine 『PS4U』(2012)
■土井玄臣『んんん』(2010)
■Bon Iver『Bon Iver』(2011)
■James Blake『James Blake』(2011)
■Mocky『Key Change』(2015)
■Deerhunter『Halcyon Digest』(2010)
■トゥラリカ『黄金の靴』(2016)
■公衆道徳『公衆道徳』(2017)
■王舟 & BIOMAN『Villa Tereze』(2018)
■Rくん『Rくん』(2013)
■森は生きている『グッド・ナイト』(2014)
■小鳥美術館『Little Museum Of Bird』(2016)
■Climb The Mind『チャンネル3』(2017)
■yojikとwanda『ナイトレイン』(2019)
■Chassol『Big Sun』(2015)
■The Caretaker『An Empty Bliss Beyond This World』(2011)
■シャムキャッツ『AFTER HOURS』 (2014)
■Half-handed Cloud『Flying Scroll Flight Control』(2014)
■V.A.『プリパラ&アイドルタイムプリパラコンプリートアルバムBOX』(2019)


ynhr’s Best Albums of the 2010s Decade

◆アルバム
yumbo / これが現実だ (2011)
メレンゲ / アポリア (2011)
口ロロ / マンパワー (2012)
WATER WATER CAMEL / おんなのこがわらう時(2012)
cero / マイ・ロスト・シティー (2012)
大森靖子 / 魔法が使えないなら死にたい (2013)
大森靖子 / 絶対少女 (2013)
しゃしくえ / キラリティ (2014)
三村京子 / いまのブルース (2015)
牛尾憲輔 / リズと青い鳥 オリジナルサウンドトラック (2018)

◆曲
yojikとwanda / I Love You (2010)
Lantern Parade / 夏の一部始終 (2011)
シャムキャッツ / AFTER HOURS (2014)
関口萌 / 知らない世代 -Talking about fuck’in my generation (2014)
大森靖子 / TOKYO BLACK HOLE (2016)

◆アニソン
ClariS / コネクト (2011)
ST☆RISH / マジLOVE1000% (2011)
ランカ・リー=中島 愛 / 虹いろ・クマクマ (2012)
一条シン&太刀花ユキノジョウ&香賀美タイガ&十王院カケル&鷹梁ミナト&西園寺レオ&涼野ユウ / ドラマチックLOVE (2016)
Tricolore / Mon chouchou (2017)


Jimbo’s Best Albums of the 2010s Decade

1.Lamp『ゆめ』(2014)
2.一十三十一『CITY DIVE』(2012)
3.SAINT PEPSI『Hit Vibes』(2013)
4.James Blake『James Blake』(2010)
5.Frank Ocean『Blonde』(2016)
6.Factory Floor『J P N』(2012)
7.Brian Wilson『No Pier Pressure』(2015)
8.D’Angelo And The Vanguard『Black Messiah』(2014)
9.Kendrick Lamar『To Pimp A Butterfly』(2015)
10.The 1975『A Brief Inquiry Into Online Relationships』(2018)
11.Girl Band『The Early Years』(2015)
12.森は生きている『グッド・ナイト』(2014)
13.JINTANA & EMERALDS『DESTINY』(2014)
14.may.e『私生活』(2013)
15.□□□『マンパワー』(2012)
16.菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール『戦前と戦後』(2014)
17.Billie Eilish『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』(2019)
18.透明雑誌『我們的靈魂樂(僕たちのソウルミュージック)』(2010)
19.Kamasi Washington『Heaven And Earth』(2018)
20.Negicco『Melody Palette』(2013)

「死ぬほど聴いた」は当然のことながら「自分の音楽の聴き方が大きく変わった作品」も重視して選びました。聴いてきた年月の蓄積もあるのか、12~14年ごろの作品が集中していますが、USオルタナ青年がアジアのバンドを、アイドルソングを、80年代シティポップを、R&Bを、ジャズを、ヒップホップを、そしてブラジル音楽を聴き始めるという、興味の幅が自分の中では革命的と言えるほど広がった10年でもありました。

ほんとうに10年間、音楽を聴いていて楽しかった。
自分だけの感覚ではない気がしていますが、何をやっても拡がる気がしない、閉塞感だらけだったゼロ年代と比べて、「聴くべき音楽がありすぎてつらい」という嬉しい悲鳴を上げるばかりでした。

ここまで楽しく過ごせた一因として、(唯一絶対の正解ではないとはいえ)国内インディバンドがフルタイム社員として働きながら活動する形態が一般化した(必ずしも「音楽を」売らなければならないわけではなくなった)ことが、豊穣な音楽文化を支える大きな一助になっていたのではないかと、いちリスナーとしては感じます。自分勝手な思いを言わせてもらえば「売れないから解散(でもすごくヒリヒリしていた)」よりも「5年に1枚だけど素晴らしいアルバムをリリース」の方がはるかに嬉しいものです。そうした好きなミュージシャンが5組とか10組とかいれば、なんだかんだ毎年「うわ、あのミュージシャンの新譜すげー久しぶりに出るじゃん!」という感動を味わえるので。

2020年代はいよいよ自分も30代中盤~後半を迎え、すでにアンテナ感度のサビつきの足音も聞こえてきました。トライセラトップスのシングル名曲「2020」(2002年リリース)をリアルタイムで購入し、「2020年の夜明けに映る 僕らどんなんだろう」と思い描き続けて18年。「あの時ああすればよかった」という後悔よりも「たぶんやり直しても似たような結果だったろうな」という納得感の方が強くなってきました。なるようにしかならないと思いつつも、日々少しだけ背伸びして頑張るようにありたいと思います。

 Onair Track List

  1. □□□ / 合唱曲 スカイツリー
    『マンパワー』収録
  2. Yumbo / これが現実だ
    『これが現実だ』収録
  3. しゃしくえ / 氷の宇宙船(アルバトロス)
    『キラリティ』収録
  4. Sufjan Stevens / Carrie & Lowell
    『Should Have Known Better』収録
  5. 透明雑誌 / 時速160公里的吉他, 貝斯和鼓
    『我們的靈魂樂』収録
  6. 一十三十一 / DIVE
    『City Dive』収録
  7. 『ゆめ』収録
  8. cero / 武蔵野クルーズエキゾチカ
    『武蔵野クルーズエキゾチカ』収録
  9. 一条シン&太刀花ユキノジョウ&香賀美タイガ&十王院カケル&鷹梁ミナト&西園寺レオ&涼野ユウ(CV.寺島惇太&斉藤壮馬&畠中 祐&八代 拓&五十嵐 雅&永塚琢馬&内田雄馬) / ドラマチックLOVE
    『劇場版KING OF PRISM by Pretty Rhythm Song & Soundtrack』収録
  10. HAPPLE with ペガサス / アナグマアンダーグラウンド
    『ハミングのふる夜』購入特典収録
  11. 関口萌 / 知らない世代 -Talking About Fuck’in My Generation
    『Phantom Sea』収録
  12. 大森靖子 / 音楽を捨てよ、そして音楽へ [Live]
    『LIVE SHIN TOKYO BLACK HOLE』収録
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