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2017-05-07

象の小規模なラジオ#476 2017.05.06

Kumisolo『KABUKI FEMME FATALE』特集

出演:成川勇也、やなはる、ジンボユウキ
ゲスト:Kumisolo

今週は4月5日にflauよりニューアルバム『KABUKI FEMME FATALE』をリリースしたパリ在住の日本人女性アーティスト、Kumisoloさんをゲストに迎えてお送りしました!

Kumisoloはパリを拠点に活躍したフランス・日本・ロシアの女子3人組バンド、The Konki DuetのメンバーだったクミさんのソロプロジェクトということでKumisolo。今もパリに住んで活動をされているので象ラジ的には初来日アーティストとしたいところですが、クミさん曰く一時帰国ということ。それでも海を跨いでのゲストは初、そしてThe Konki Duetの頃から好きだったので、今回は個人的にとてもうれしい回でした。

前作はキッチュなテクノポップで、MV含めDIY精神を感じるソロユニットならではの脱力したかわいらしさが全面に出てました。収録されていたThe Waitressの「I Know What Boys Like」カバーもそんなクミさんと相性ばっちりな好カバーでおすすめです。

その前作からフルアルバムとしては8年ぶりとなる『KABUKI FEMME FATALE』は、Musette率いるスウェーデンのエキゾチカバンドJoe Davolazとの共作でストックホルム録音。今回クミさん選曲コーナーで名前の挙がったYMOや大貫妙子さん、マーティン・デニーなどに通ずるエキゾチックな世界が展開するポップアルバムになっています。カブキやカンフーなどの海外でウケそうな日本的モチーフを扱った曲を、海外在住の日本人アーティストがやった曲というと在英日本人を中心に結成されたFrank ChickensのWe are Ninjaを思い出すのですが、クミさんのメロディーセンスとJoe Davolazの演奏が組み合わさるとチープさは一切消え、昔からあったポップソングのような佇まいで、うれしい驚きでした

フランスのメディアでも今作に影響を与えたものを挙げているので、今作が気に入った方はこちらもチェックしてみてはいかがでしょう。
仏のサイトKiblindでは影響を受けた10曲のプレイリストを公開
The Droneでは浜口庫之助から細野晴臣、マリアンヌ・フェイスフル、Antenaまで入った最新ミックスを公開
挙がっている固有名詞から逆にKumisoloさんの音楽に興味を持っていただくルートでもうれしいです。フランス語・日本語・英語を自在に操るKumisoloさんのキャッチーな音楽世界に触れて、みなさまもぜひKumisoloアディクトに!(成川勇也)


Kumisolo『KABUKI FEMME FATALE』
発売日:2017年4月5日 CAT#: FLAU63
01. Voyage
02. Pop Girl
03. Jungle Lady
04. Kung-Fu Boy
05. La tête ailleurs
06. Pico Pico Robot Woman
07. Kabuki Femme Fatale
08. Automne Joli
09. Ping Pong Machine
10. Tous Les Jours
11. Cha Cha André (CD Bonus Track)

Kumisoloオフィシャルサイト

 

Onair Track List

  1. Kumisolo / Pop Girl
    『KABUKI FEMME FATALE』収録
  2. The Konki Duet / Heartful
    『Let’s Bonappétons』収録
  3. SKumisolo / Kabuki Femme Fatale
    『KABUKI FEMME FATALE』収録
  4. 大貫妙子 / 地下鉄のザジ ※Kumisoloさん選曲
    『Comin’ Soon』収録
  5. 細野晴臣 / コズミック・サーフィン ※Kumisoloさん選曲
    『PACIFIC』収録
  6. Martin Denny / Quiet Village ※Kumisoloさん選曲
    『Exotica』収録
  7. JULIEN GASC + Forever Pavot + Chassol / Léger léger
    V.A.『MOONSHINE EP vol1』収録
  8. Kumisolo / Kung-Fu Boy
    『KABUKI FEMME FATALE』収録
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