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2016-03-13

象の小規模なラジオ#416 2016.03.12

象ラジ的nestの思い出選曲回

出演:成川勇也、やなはる、ジンボユウキ

今回はゲストなしの象選曲回。夏渋谷のライブハウスO-nest20周年を勝手に記念し、象ラジ的nestの思い出選曲をお送りしました。

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今年でオープン20周年を迎えるということで、現在魅力的なアニバーサリー企画の真っ最中の渋谷O-nest。我々の知っているnestの歴史はその半分程度ですが、それでもnestに育ててもらったと言っても過言ではないほど足を運びまくった(&今も現在進行形で足を運んでいる)ライブハウス。ということで、”渋谷O-nestの20周年を勝手に祝おう”という口実のもと、なくなってしまったバンドも含めて、私たちが好きなものをかけまくるという企画でした。ちなみに象の背景に映っているのはすべて私自前のnestの半券です!
企画の発端になった記事がCINRA.NETにて掲載されたこちらの店長・岸本さんインタビュー。
文化を作り上げた名店ライブハウスO-nestの20年を店長らに訊く http://www.cinra.net/interview/201602-onest
この記事でも書いてある通り、「スター」の外タレ公演をホールクラスに見に行くのとは違う、小さいハコで海外も日本も関係なく完全並列の「良いインディバンド」を体感する、という機会を、nestは沢山作ってくれたように思います。
また今回最初に掛けたnhhmbase、最後に掛けたマヒルノの2組は、こちらの記事でも言及されている”nest festival’08″の出演者でした。どちらのバンドも今は当時の形では活動していないけれど、音楽自体はそれぞれ続けているメンバーがほとんどなので、今まで知らなかった!という方もぜひ活動を追ってみてほしいなと思います。ちなみに最近では、nhhmbaseのマモルさんが「まりんべーす」名義で制作した「ほうかご☆マジシャン」という曲が太鼓の達人で遊べる模様です。めちゃくちゃ難しそう・・・。
https://youtu.be/0iCf5OhkzL0

以下余談ですが、なんか、こういう企画をやるとどうしても「昔はよかった」みたいな懐古厨っぽく見えがちだと思うんですけど、そういうことではなくて、インディーの音楽ってやっぱりどうしても「今」追えるものとか「今」注目されてるものしか目に入らない感じあるじゃないですか。で、逆に、ちょっと古いものは当時を知る人の共通言語としてコミュニティを深めるツールになっていってしまうと思うんですね。その気持ちも歳を取ってきてめちゃくちゃ分かるようにはなってきたんですけど、そうするとやっぱり逆に敷居が上がってしまうので、なるべくそうならないように、淡々と新しい人が出会う機会を増やしたいなー思うんですよね。youtubeの普及で昔の音楽と今の音楽は境がなくなったとか言っても、やっぱりちょっと古い日本のインディーのバンドを知ろうとかあんま思わないじゃないですか。そういう国内インディー特有の現場性みたいなものは、もちろん魅力でもあるんですけど、やっぱ解散したらそれで終わりになっちゃうのがもったいないと思うミュージシャンはいっぱいいるので、このラジオではそういう、タイムラインに今更上がってこないような名前を、できるだけ今の音楽とフラットに並べで選曲できればいいなと思っていたりします。私の個人的な意見ですが。
なぜか急に荒ぶってしまいました。忘れてください。nest20周年本当におめでとうございます!(やなはる)

 

【Onair Track List】

M01. nhhmbase / 9 / 8 [Live]
『ALIVE AT THE WALL』収録

M02. moools / いるいらない
『Weather Sketch Modified』収録

M03. PaperBagLunchbox / オレンジ
『Pblep』収録

M04. detune. / ムシバメルモノ (salt ver.)
『special sampler【sono 1】』収録

M05. Why? / By Torpedo or Crohn’s
『Alopecia』収録

M06. Jeff Hanson / Welcome Here
『Jeff Hanson』収録

M07. YOMOYA / フィルムとシャッター
『Yoi Toy』収録

M08. 麓健一 / 踊り続けて
『美化』収録

M09. 54-71 / ugly pray
『I’m Not Fine, Thank You. And You?』収録

M10. マヒル / チェチェンに昇る月
『1st CD-R』収録

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