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2019-01-08

ynhr’s Best Albums & Songs of 2018


◆アルバム(五十音順)
牛尾憲輔『映画「リズと青い鳥」オリジナルサウンドトラック「girls,dance,staircase.」』
小島ケイタニーラブ『はるやすみのよる』
齋藤キャメル『海のまえ、森のなか』
千紗子と純太『千紗子と純太と君』
土井玄臣『針のない画鋲』
ayU tokiO『遊撃手』
Boyish『めざめ』
H mountains『BODY』
ROTH BART BARON『HEX』
V.A.『アイドルタイムプリパラ☆ミュージックコレクション』

◆楽曲(五十音順・アルバム選出盤以外)
アイドルネッサンス / 君の街まで『アイドルネッサンス』
イヤホンズ / あたしのなかのものがたり『Some Dreams』
チャットモンチー / たったさっきから3000年までの話『誕生』
如月ルヰ(蒼井翔太)、大和アレクサンダー(武内駿輔) / Starved For You
工藤将也 / 水中カメラ『男の子の嵐』
androp / Memento mori with Aimer『cocoon』
cero / POLY LIFE MULTI SOUL『POLY LIFE MULTI SOUL』
climb the mind / つよがり
Homecomings / Songbirds
Run Girls, Run! / プリマ☆ドンナ?メモリアル!

◆よかったライブ
2018/4/8 浜崎あゆみ @ さいたまスーパーアリーナ
2018/5/6 ビバラポップ! @ さいたまスーパーアリーナ
2018/7/6 チャットモンチー @ 日本武道館
2018/7/28 齋藤キャメル @ 西荻窪ジュエアカシュカシュ
2018/8/24 OLDCODEX @ さいたまスーパーアリーナ(Animelo Summer Live 2018 “OK!”)
2018/9/9 プリパラ&キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR み~んなでアイドルやってみた! @ なんばhatch
2018/9/22 小島ケイタニーラブ @ 早稲田スコットホール
2018/11/9 金延幸子 @ 代官山晴れたら空に豆まいて

2018年はちっとも音楽を聴かなかった、というわけではないんだけども、情熱的なリスニングはできなかったので、年間ベストは選べないかなーと思ったのですが、逆に軽い気持ちでたくさん選んでみることにして、そしたら意外と浮かび上がってくるものもあったかなあと個人的には思います。例年に比べるとブルーグレーというか、薄曇りみたいなニュアンスの作品が多いですね。そういう気分だったんでしょうか。あったものはSpotifyのプレイリストに入れたのでぜひ聴いてほしいのですが、むしろSpotifyにないほうの作品に目を向けていただけるとよりうれしいです。

順不同ですがいくつかコメントを。ROTH BART BARON『HEX』は久々に聴いてるとどうにかなりそうになるアルバムでした。千紗子と純太『千紗子と純太と君』は非常に気持ちよく何周でもできる作品で、でもふと意識を深いところに持っていかれるような千紗子さんの歌声が印象的でした。土井玄臣『針のない画鋲』は名の通り「役に立たない」ものに視線を向ける内容で聴き手を揺さぶるし、ケイタニーさんや斎藤キャメルさんのような長く聴いてきたミュージシャンの歌からは、歳を重ねた大人の中にも激しい感情があることを感じました。一方でBoyish『めざめ』の抜けきらない青さもたまらなくよかったです。

イヤホンズ「あたしのなかのものがたり」とclimb the mind 「つよがり」は、番組内でも言及した通り今年のベストソング。工藤将也さんは今年一番の出会いでした。アイドルネッサンスの「君の街まで」カバーは、ノスタルジーで心がはちきれそうになりながらも繰り返し聴いてしまう引力がすごかった。チャットモンチーはラストワンマンとなった武道館で序盤に演奏された「たったさっきから3000年までの話」に撃ち抜かれ、未来で私がチャットモンチーを思い出すときは、きっとこの曲を思い出すだろうと思います。

アルバムと楽曲のどちらにも映画「リズと青い鳥」の音楽を入れているのですが、「リズと青い鳥」はそれ自体が音楽であると言えますし、最も心に残った音楽が「リズと青い鳥」であると言っても過言ではないでしょう(参照:【イベントレポート】「リズと青い鳥」山田尚子×牛尾憲輔トーク「希美とみぞれは三拍子」 – コミックナタリー)。また2018年は私の大好きなアニメ作品である「プリパラ」シリーズが、とうとう4年間の放送に幕を下ろしました。ライブやアイドル、歌うことやステージへのあこがれといったものへの視座を大変に深めてくれた今作。締めくくりに届けられたギフトのような「プリマ☆ドンナ?メモリアル!」は、松井洋平さんによる愛がみっちり詰め込まれた歌詞はもとより、でもそれを歌う3人の歌声はおかまいなしに未来しか向いてなくて、そこが本当に素晴らしかったです。

よかったライブはどれもよかったのですが、アニサマでのOLDCODEXのライブは掛け値無しに凄かったです。たぶんあのとき、会場のほとんどの人が彼らに期待していなかったのに、体ひとつで、使えるものは全部使って語りかけてくる姿に3万人の観客がどんどん掴まれていくのが肌でわかって、人を動かすというか、人を諦めないってこういうことなんだな、と心底思わされた忘れられないステージです。

ということで、書き始めたら思いがけず長くなってしまい自分でも驚いています。最後に、2018年も聴いてくださったリスナーのみなさんありがとうございました。お便りもたくさんいただけて、本当に励みになりました。相変わらずの調子ですが、引き続き2019年も象ラジをよろしくお願いします。

※これまでの年間ベスト
ynhr’s Best Albums & Songs of 2017
ynhr’s Best Albums & Songs of 2016
ynhr’s Best discs & others of 2015

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