Jimbo’s Best Albums and others of 2019
2019年は本当に新規発掘ができてない年で、毎週大波のように襲いかかるサブスク新譜とTwitterのみなさんによるオススメ音源を聴いていたら一年が終わってしまった。のでいつものライトメロウとソニック・ユース(とビーチ・ボーイズ)系ミュージシャンを褒め称えるおじさんとして細々とやっていこうかとおもってます。
「2019年の(自分が感じた)傾向」を挙げるとすれば、ビリー・アイリッシュ旋風に加えて、ラジオでも触れたMoment Joon「マジ卍」の「お前らが好きなチョン そいつが俺です」「ラッパーって奴らは今日も言うことないから歌詞に入れたbitch」「最後にfuck you 三浦瑠璃」というリリックに「遂に外国人(韓国人)に日本語でこれを言われてしまった」という申し訳なさ、そしてシャムキャッツがお世辞抜きの最高傑作『はなたば』で「我来了」をリードシングルにするという、気負いは無いであろうながらも確固とした決意に胸を打たれた、というところでしょうか。
いよいよ今年は2020年。18年前にリアルタイムで買ったトライセラトップスのシングル「2020」で歌われていた「2020年の夜明けに映る僕ら どんなんだろう」の年になってしまいました。昔から自分は「目標を公言すると大抵達成できない」というジンクスがあるので書きませんが、粛々とやっていきます。
そして最後に、自分が多大な影響を受けた橋本治さん、イノマーさん、吾妻ひでおさんのご冥福をお祈りします。
1.Billie Eilish『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』
2.wai wai music resort『WWMR 1』
3.Moment Joon『Immigration EP』
4.シャムキャッツ『はなたば』
5.Kim Gordon『No Home Record』
6.Final Spank Happy『mint exorcist』
7.GUIRO『A MEZZANINE』
8.キリンジ『cherish』
9.1983『渚にきこえて』
10.さかいゆう『Yu Are Something』
11.ウワノソラ『夜霧』
12.細野晴臣『HOCHONO HOUSE』
13.Kuro『JUST SAYING HI』
14.イ・ランと柴田聡子『ランナウェイ』
15.Brittany Howard『Jaime』
16.王舟『Big fish』
17.1000 gecs『1000 gecs』
18.家主『生活の礎』
19.Drahla『Useless Coordinates』
20.℃-want you!『℃-want you!』
【その他よかったアルバム】
■3776『歳時記』
■Minuano『蝶になる夢を見た』
■Suchmos『THE ANYMAL』
■THE NOVEMBERS『ANGELS』
■小袋成彬『Piercing』
■GIRL BAND『The Talkies』
■Wilco『Ode to Joy』
■Rex Orange County『Pony』
■Julian Lynch『Rat’s Spit』
■TAWINGS『TAWINGS』
■Kan Sano『Ghost Notes』
■People In The Box『Tabula Rasa』
■Chaka Khan『Hello Happiness』
■ENDRECHERI『NARALIEN』
■GRAPEVINE『ALL THE LIGHT』
■Lenz Mozer『Don’t Stop』
■Marcos Valle『Sempre』
■Magic, Drums & Love『HURRICANE UPSETTER』
■清竜人『REIWA』
■辻林美穂『ombre』
■田我流『Ride On Time』
■豊田道倫『サイケデリック・ラブリー・ラスト・ナイト』
■Beirut『Gallipoli』
■Tsudio Studio『Port Island』
【よかったライヴ】
■フィッシュマンズ@Zepp Tokyo
■core of bells@文化庁前
■ウワノソラ@青山 月見ル君想フ
■NUMBER GIRL@日比谷野外音楽堂
■black midi@代官山UNIT
■Suchmos@横浜スタジアム
■中村佳穂@フジロック&スタジオコースト
■シャムキャッツ@スタジオコースト
■GUIRO@晴れたら空に豆まいて(2公演とも)
■Janelle Monáe@フジロック
■落日飛車@フジロック
■銀杏BOYZ@フジロック
■森永陽実とイル・パラディソ@フジロック
■KOHH@フジロック
■Khruangbin@フジロック
■Night Tempo@フジロック(2ステージとも)
■SHIBUYA全感覚祭-Human Rebelion-全アクト(GEZAN→幾何学模様→THE NOVEMBERS→Have a Nice Day!→折坂悠太(合奏))
■Lamp@WWMM
■狭間美帆@ブルーノート東京
■wai wai music resort@tiny pop fes
■nhhmbase@SYNCHRONICITY’19
■Emerald@渋谷WWW
■SEKAI NO OWARI@MIDNIGHT SONIC
■NCT127@MIDNIGHT SONIC
■The 1975@サマーソニック
【よかった書籍】
■デイヴィッド・パトリカラコス『140字の戦争 SNSが戦場を変えた』
■宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』
■打越正行『ヤンキーと地元』
■劉慈欣『三体』
■菅付雅信『動物と機械から離れて』
■本人『こうしておれは父になる(のか)』
■卯城竜太・松田修『公の時代』
■東浩紀『テーマパーク化する地球』
■齋藤貴弘『ルールメイキング ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論』
■鈴木涼美『女がそんなことで喜ぶと思うなよ〜愚男愚女愛憎世間今昔絵巻』
■望月優大『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』
■坂爪真吾『未来のセックス年表』
■木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド』
■今井良『内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁との三つ巴の戦い』
■西口一希『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』
■えらいてんちょう『しょぼ婚のすすめ』
■ロマン優光『90年代サブカルの呪い』
■矢野利裕『コミックソングがJ-POPを作った』
※これまでの年間ベスト
Jimbo’s Best Albums & Songs of 2018
Jimbo’s Best Albums & Songs of 2017
Jimbo’s Best Albums & Songs of 2016
Jimbo’s Best Albums & Songs of 2015