象の小規模なラジオ#448 2016.10.22
象選曲回:新譜選曲
出演:成川勇也、ジンボユウキ
今月2回目の新譜選曲回。じつはまだもう1回分ぐらいは収録できるぐらいの音源ストックがあります。数合わせの作品はゼロ。どれもオススメな作品ばかりなので、本放送・再放送を聴いていない人も、選曲リストを見て検索・試聴してほしいなと切に願っています。
「新譜を聴く」ということについてもう少し書くと、かれこれ数年前から「今年は豊作かどうか」みたいなことを考えるのを止めました。YouTube、SoundCloud、Bamdcampといった音楽インフラ、そしてTwitterをはじめとした拡散用SNSツールが普及しきったいま、国・ジャンル(シーン)という変数をいじればいつだって自分にとって新鮮な、驚きのある音楽に出会えることに気づいたからです。そういう意味ではいつだって豊作。
そういうわけで最近は、パンク・ハードコアのシーンで活動しつつも、インディキッズたちも取り込めそうな、90’sオルタナ要素強めの格好良いバンドが増えているのでは?ということでぼくはVACANT、sassya-、zArAme、The Ghanの4組を紹介しました。10年前には想像もできませんでしたが、日本においても「インディロック」っぽい音楽が主流となってきているいま、こうしたざらついた爆音ロックンロールがふたたび新鮮に聴こえるのではないでしょうか。
(余談ですがザ・サイン・マガジンの小林祥晴さんがこれと近い趣旨の「やっぱりガツーンと来るロックが聴きたい!そんな気分にぴったりな7組をご紹介。今、時代はラウド&エクスペリメンタル!」という原稿を昨年9月にアップしています。日本においてもBurghやKlan Aileenといった「PROVOKE」組ともまたちょっと違うところから、ナイスなバンドがもっと増えてくるような気がしています)
最後に、この点は放送でも言いましたし強調しておきたいのですが、新人バンドの発掘においてはメディア(紙・ウェブ問わず)よりも独立系レコードショップの方が遥かに重要度が増しているとおもっています。ぼくがこの番組で紹介している新人バンドを知ったきっかけの3分の1から半分ぐらいはそんな感じになってます。そろそろ「レコードの日」の季節でもありますが、みんなレコ屋に行こう!(ジンボ)
Onair Track List
- Elliott Smith / Needle in the Hay
『Live at L’Olympic on 2000-09-28』収録 - William Fitzsimmons / Say Yes
『V.A./SAY YES! A TRIBUTE TO ELLIOTT SMITH』収録 - Molnbär av John / Willow Sketch
『The End』収録 - Léonore Boulanger / Tornade
『Feigen Feigen』収録 - Devendra Banhart / Middle Names
『Ape in Pink Marble』収録 - 小鳥美術館 / アーノルド・パーマネント
『Little Museum Of Bird』収録 - Lantern Parade / いつか みんなに
『遮断せず』収録 - 折坂悠太 / 道
『たむけ』収録 - VACANT / Death Note
『VACANT』収録 - sassya- / Law
『non communication』収録 - zArAme / 裏切りのディスコード
『amnesia』収録 - The Ghan / Dawn
『Erewhon』収録 - やけのはら×ロンリー / ヤングリーフ
『ヤングリーフEP』収録 - 柴山一幸 / That’s The Way
『Fly Fly Fly』収録