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2016-09-18

象の小規模なラジオ#443 2016.09.17

路地『窓におきてがみ』特集

出演:成川勇也、ジンボユウキ
ゲスト:路地

今週は9月7日に1stアルバム『窓におきてがみ』をリリースした4人組バンドの路地より、鈴木雄三さん(Gt./Syn.、写真右)、久保田敦さん(Gt.、写真左)のお二人をお迎えしました。
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路地の音楽はとかくボーカルの飯島さんの声をして「ポスト大貫妙子」であったり、周辺のニューミュージック、70年代シティポップみたいな言われ方をすることが多いのですが、アルバムを通して聴いてみるとオルタナティブロックの雰囲気をすごく感じました。ジャンルミュージックとしてのギターバンドではなくて「良いと思った音要素やジャンルを何でも入れる」方のオルタナですね。

たとえば「あざやか」のソウルっぽいベースライン、「砂場」の久保田さんのメタル速弾き力が発揮されているとおぼしき(笑)ギターソロ、OTOTOYのインタビューでは「マック・デマルコの雰囲気で、ここのシンセはビーチ・ハウスみたいな幻想的な音で(作った)」と語られている「渚にて」など、じつに多彩な7曲が並んでいます。ちなみにSoundCloudにアップされている音源を聴くと、ギターポップ曲あり、フリーソウルっぽいリズムの曲ありと引き出しの多さに驚きます。今月22日のレコ発での音源配布がアナウンスされている新曲「湿度」がとにかくめちゃくちゃ良い!!!実際に会って話をすると、メンバーの皆さんはぼくらと同世代で、ほぼ同じような音楽遍歴を辿ってきたことがわかり、すごく納得がいきましたし、収録後も居酒屋でオルタナ談義がすごく盛り上がりました(またやりましょう!)。
あくまでポップスというフォーマットを崩さず、そういうことをやっているミュージシャンとしてまず「ソロ以降の曽我部恵一」が思い浮かんだんですがどうでしょう。ちなみに作詞作曲は飯島さん以外の3人がそれぞれ担当しているとのこと。

30歳を過ぎると、という言い方がどこまで一般性があるかわかりませんが、段々と新しい音楽を聴く頻度が減る、というか音楽を聴く頻度そのものが減ったりしてきて「これはいかん…!」と思い直すことが増えています。ただ路地の音楽は本人たちも「生活のなかに馴染んで自然と聴けるもの」と言っている通り、いつでも・どこでも聴ける力の抜けた、けれど良質なポップスに仕上がっており、今後も長く聴けそうです。個人的には何か乗り物に乗っている時に聴くことをオススメします。(ジンボ)

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路地 1st album “窓におきてがみ”
LABEL: ROJI
CAT.NO.: roji-0001
PRICE: ¥ 1,500 + 税
RELEASE DATE: 2016.09.07
1. 天気雨
2. 砂場
3. ハイウェイ
4. 渚にて
5. あざやか
6. せいかつ
7. ゆめ
recorded & mixed by 馬場友美
mastered by 木村健太郎 (KIMKEN STUDIO)

2016.09.22(Thu) at 7th Floor
<“窓におきてがみ”リリース企画>

w/ South Penguin / Taiko Super Kicks / ケバブジョンソン / かたしょ(DJ)
open 18:00 / start 19:00
adv ¥2,000(+1drink) / door ¥2,500(+1drink)

路地オフィシャルサイト

 

Onair Track List

  1. 路地 / 天気雨
    『窓におきてがみ』収録
  2. 路地 / 渚にて
    『窓におきてがみ』収録
  3. 路地 / あざやか
    『窓におきてがみ』収録
  4. 荒井由実 / 中央フリーウェイ ※路地のBa.飯田さん選曲
    『14番目の月』収録
  5. Corinne Bailey Rae / Like A Star ※路地のVo./Syn.飯島さん選曲
    『Corinne Bailey Rae』収録録
  6. Metallica / Master Of Puppets ※路地のGt.久保田さん選曲
    『Master Of Puppets』収録
  7. XTC / King For A Day ※路地のGt./Syn.鈴木さん選曲
    『Oranges & Lemons』収録
  8. 路地 / ゆめ
    『窓におきてがみ』収録
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